2022.12.20
日常生活サポートグッズ「ルーペ」を上手に活かしましょう
ルーペは、メガネをかけたりコンタクトレンズを付けたりしても、「0.4以下の視力」しか得られない方や視力はあっても見える範囲が狭い方など日常生活で不自由されている方々の味方です。
低視力の方々の不自由さは、裸眼視力のいい方やメガネ・コンタクトレンズで視力が十分に補正できている方には、なかなかわかりづらいもの。ご家族はもちろん、職場や学校などでも理解を深め、サポートしていくことが必要です。
そこでおすすめは「ルーペ」などの日常生活サポートグッズを上手に利用すること。
これらを補助道具として効率的に活かすことで、今持っている視力を上手に活かすことができます。
目次
日常の暮らしの中で、視力に関して困ること
低視力(ロービジョン)の方が、日常の暮らしの中で視力に関して困ることを伺うと、
- 本や新聞、雑誌などの小さい文字が見えづらい。読みづらい。メモが書けない。
- 自治体からの通知や、仕事で書類や資料などの文字が見づらい。読みづらい。
- 自分の爪切りができない。
- 趣味の工芸などで、手元の小さいものが見えづらい。
・・・など、その多くが近いものが見えづらいというもの。
低視力の方は、メガネやコンタクトレンズで視力をできるだけ補正しても限界があります。
おすすめは「ルーペ」など日常生活サポートグッズを上手に使う
そこでおすすめは「ルーペ」などの日常生活サポートグッズを上手に利用すること。
これらを補助道具として効率的に活かすことで、今持っている視力を上手に活かすことができます。
ルーペの倍率って何?
ルーペには、「〇倍」という倍率があり、それぞれ表記されています。
簡単に説明すると、これは一般的には対象物を25cm離れた状態で見た時の倍率です。
2倍ルーペで見た場合、対象物は2倍に拡大され、4倍ルーペで見た場合、対象物は4倍に拡大されます。
では、どんな倍率のルーペを選べばいいか。その選定方法をご案内します。
低倍率ルーペ (3倍まで)
これは読書や資料を読むときにに最適な倍率です。
ある程度広い範囲を見ることができ、ピント合わせも簡単。
両目でみることができるものも負担が少なく安心して使用できます。
高倍率ルーペ (4倍以上)
こちらは狭い範囲を見るルーペになります。
近用視力が0.1以下の方や、小さく狭い範囲を観察する場合など、目と対象物を近づけて見るケースに使用します。
片目で見ますので、やや目への負担が増えます。
ルーペにはさまざまなタイプがあります
次に、ルーペの種類(タイプ)についてご案内します。
携帯用ルーペ (ハンディルーペ)
小さいレンズをそのままたたむとケース(カバー)に収納できるタイプです。
ハンディで、小さいバッグやポケットなどにも入りますので、持ち運びにとても便利です。
手持ちルーペ
いわゆる「虫めがね」と呼ばれるタイプです。
取っ手を持って対象物を拡大して見ます。
サイズが若干大きいですので、室内に置いておき新聞を読むなど必要に応じて使用します。
手持ち高倍率非球面ルーペ
手持ちルーペの高倍率版です。
4倍以上の拡大率ですが、非球面レンズを使用することにより、周辺部のゆがみを抑えた作りになっています。
LEDワイドライトルーペ モベースセット
LEDの明るいライトがついたルーペです。
ルーペは高倍率になればなるほど、目とレンズの距離が近づくことで対象物に自身の影ができて暗くなり、対象物が見づらくなります。
この解消のために、レンズの横にLEDライトが付いています。LEDライトは本体の真ん中にあるスイッチでON/OFFの切り替えが可能です。
LEDライトルーペ 小玉付き
LEDライトルーペには小玉が付いたタイプ、つまり倍率が2倍と5倍など2通りの使用が可能なルーペです。LEDライト付きなので、暗い部分も見ることができます。
ルーペの価格の違いって何?
ルーペといっても、数百円のものから数千円、ものによっては1万円以上のものなどがあります。
メガネのイタガキでは多くの方に安心してご使用いただけるように、高品質のものをおすすめするようにしています。そのため、数千円以上と若干高めの製品を多く扱っています。
では、価格が高いルーペは何が違うのでしょう?
いちばんの特長は、透明度が高いということです。
透明度が高いということは当然はっきり見えるということ。
はっきり見えることで、目をしかめることもなく、疲れません。
次に、純度が高いということ。 さらに硬度が高いということです。このことで変色がなく傷に強くなります。大切なルーペですから、大事に長くお使いいただけるよう、このポイントは重要です。
そして、解像度が高く、ゆがみが少ないということ。
見やすく周辺部のゆがみが少ないということですね。この特長は高品質の証。価格の差がそのまま品質差になる部分です。
最後に・・・
さて、いかがでしょうか?
ロービジョンの方の対策としてのサポートグッズ「ルーペ」。この「ルーペ」を上手に使用することで、日常生活にぐっと安心が広がります。
ルーペでも生活困難なときには、拡大読書器があります。
現在ノートパソコンと同じくらいの大きさで持ち運びもできるものや、机に座ったまま壁かけにあるカレンダーを映し出すものも発売されています。
最寄りのメガネのイタガキ店舗で体験していただけます。
メガネのイタガキでは、さまざまなタイプのルーペを取りそろえています。
このコラムをお読みいただいて興味を持たれた方、ご家族にロービジョンの方がいらっしゃる方は、お気軽にお近くのメガネのイタガキにお越しください。見本がありますので、体験したい方はお気軽にお問い合わせください。
ルーペは使い方が大切です。使用目的に合ったルーペと使い方の練習をスタッフが懇切丁寧に商品の説明をさせていただきます。
「ルーペ」もやっぱりイタガキです。