2020.05.18
知っているともっと楽しくなる、メガネのドレスコード
「メガネは視力を矯正するための医療器具です」というちょっと無骨な考えは何年前のこと? いま、そのような考えの方はほとんどいないと思います。最近では、年に数度も多種多様なデザインが発表されるメガネ。もはや、ファッションの一部で「アイウェア」とも呼ばれています。
つまり、あなたの着るものや靴などと同じ。いろいろなデザインのメガネを2~3本を使いこなすのも、あたり前になっています。一度メガネにハマってしまうといろいろなデザインのメガネを集めたくなります。で、自分の好みで、1本、2本と増えていきますが…、チョット待って。
「お好みセレクトだけでなく、シーンに合わせたセレクトもご用意されていますか?」
多種多様なデザインのメガネを手にすればするほど、気になるのは「ドレスコード」や「使用シーン」による使い分けです。「気に入ったものをかければいいじゃない」という気持ちはもちろんその通りです。ですが、メガネによっては、使用シーンに合わない場合があることも事実。
メガネは顔の中心にくる『身だしなみ』。だからこそ、メガネで失敗しないシーン別NGメガネを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
【NG度5 ★★★★★】葬式・告別式で金色メガネは避けましょう
人の死に関わる葬儀。故人を悼む、悲しさに浸る際の服装はもちろん喪服(ブラックフォーマル)ですよね。女性の場合は、アクセサリーも黒真珠などを身に着け、メイクも華美でないように配慮します。そんな喪に服す気配りがところどころにある中、かけるメガネが『金色』って…。やはりこれはNGです。
メガネはアクセサリーと同じ認識となります。喪服時に金のネックレスやイヤリングを身に着けないように、メガネも金色は避けたいものです。できれは白色のメガネなども避けたほうが賢明です。
できれば、(金属でもプラスチックでも)黒フレームのメガネに普段と同じ度数が入っているものを1本準備しておくことをおすすめします。普段使いもできますし、葬儀・告別式などでは、いちばん無難です。レンズは無色透明がベスト。仮にレンズカラーを入れる場合、薄い濃度のものにしましょう。
【NG度4 ★★★★☆】お風呂やサウナ用メガネは専用のもので
視力が0.1以下だと、つねにメガネが必要という人も少なくありません。ですが、ふだん使用しているメインのメガネで大浴場風呂やサウナでの使用はやはりNGです。シャンプーやボディーソープという洗剤によるダメージなどもありますが、一番の問題は「熱」です。
プラスチックレンズは熱(高温)に弱く、メガネ店でも「夏場のメガネの車内放置」「メガネをかけたままドライヤーで髪を乾かす」などの行為に注意を呼び掛けています。熱を浴びたレンズは、新品だったとしてもクラックというヒビのようなものが入ってしまうことがあります。そうなるとレンズ交換でしか直すことができません。
とくにサウナは高温になるので、金属のフレームだった場合は皮膚のやけども懸念されます。
では、どんなメガネを使えばいいか? もしお風呂で使用するのであれば、過去使っていて今は使っていないメガネを使うことがおすすめです。仮に、何か問題があっても、救われます。では、サウナではどうしたらよいでしょう? おすすめは、すべて耐熱素材でできたフレームとレンズでできたメガネです。サウナでの読書をしたい方はこちらをおすすめします。
【NG度3 ★★★ ☆☆】スポーツには、アクティブに動ける専用のメガネを
ふだん、スーツを着ていらっしゃる方に質問です。「スポーツする時もその格好(スーツ)ですか?」…、もちろん違いますよね。見た目の問題もありますが、理由の一番はなんといっても、「動きづらさ」ですよね。スポーツをする際はやっぱり動きやすいジャージなどに着替える方が多いと思います。
これはメガネも同じこと。ビジネスシーンではキリっとしたシャープな印象を与えるメガネをかけたりしますが、運動するときは、走ってもズレないフィット感のいい軽量メガネの方がストレスも少なくすみます。
また、スポーツ向きのメガネは汗に強い素材を使用したり、ファイテンのような特殊素材を使用しているものもあります。ほかにも剣道用、サッカー用など競技ごとの専用メガネもあります。
ゴルフや釣りでは専用の服や靴で楽しみますよね。メガネも専用のものを選ぶと、気分良くスポーツに打ち込めます。もちろんメガネに限らずサングラスにも専用のものを。これを選ぶことで、もっと楽しいスポーツライフを過ごせそうですね。
【NG度2 ★★☆☆☆】パーティーシーンでは、シンプルよりも煌びやかに
先ほど葬儀では金色メガネは絶対NGと述べました。では、逆に結婚式やパーティー、発表会などのシーンはどうでしょうか。「絶対NG!」は少ないですが、「こういうメガネが向いている」というものはあります。ちょっと紹介しましょう。
まずは、先ほどNGだった「金色メガネ」。金屏風や金杯など、おめでたいシーンでは金色は縁起がいいですよね。「金色メガネ」はもちろん、アクセサリーに合わせて宝石を使用したメガネやレンズに彫刻をしてオリジナリティを出したメガネなどはGOOD。おすすめです。
なお、NGではないですが、プラスチックフレームやシンプルなフレームはちょっとカジュアル感が出てしまいますよね。なので、せっかくの『特別な日』に「普段感」は少しお休みしておきましょう。
メガネの着替え方は、シーンによってマナーアップに
TPOに合わせて「メガネを使い分ける」「メガネを着がえる」だけで、より楽しい視生活が過ごせそうですね。他にも、メガネの使い分けはさまざまなアイデアがあります。お近くのメガネのイタガキで気軽に相談してみてください。